名品　野辺雅史　クラシックギター　2012年　Nobe Masafumi

Masafumi Nobe 66万位のギターです。表板　ジャーマンスプルース横裏　パリサンダー　ネックはホンジュラスマホガニーで貴重な木材。本マホの密度の高い音が好き。塗装　セラック　糸巻はシャーラーでしたが、デザインの似たYAMAHAのペグに替えました。ゴールドの方が似合いますね。ナット幅52ミリ　弦長650ミリ弦高　6弦12F 4ミリ　1弦12F 3ミリ　標準ネック加工はスペイン式ではなくドイツ式です。精緻な加工、丁寧なセラックの内部塗装、音質全てがレベルの高いルシアです。はじめからビンテージの雰囲気がする色味のギターでした。ネックの反りは感じません。薄めで握りやすい。板の割れや修理歴も無し。ナット、ブリッジは一切手を入れていません、調節は如何程にも可能。ブリッジ余裕あり。内部の丁寧な塗装は音質に寄与。スプルース、パリサンダー共に十分寝かした良材だと思います。粘りと腰のある表板ですね。モデルは判らないのですが、音の雰囲気や外観からサントスモデルの様な気がしますが。音質傾向明確な芯のある音で良い意味での湿度感を伴います。使用経年材からして乾いた音なのに湿度感を感じるのは内部塗装の恩恵だと思います。1弦の音が良く抜け歌うのでメロディーラインが引き立ちます。倍音のコントロールが絶妙で必要な分だけはちゃんとあります。楽器の個性で勝手に鳴ってしまうギターではないです。奏者の出したい音が割と素直に出るギターです。音量は必要十分。楽器全体で鳴る。音が潰れにくく強いタッチ弾いても楽器が応えます。ガツガツ弾いてOK。コンディション1弦サドル下にはね痕あり、元々浅い傷ですが、セラックで軽く塗ってあります。他は目立つ様な傷はありませんが、セラックは薄い塗膜故、少々の小傷はあろうかと思います。横裏板は傷らしきものも無く良好です。セラック塗装の場合、多少の表面板のキズはメンテに出せば殆ど綺麗に直せますので、余り気にしなくても良いと思います。肝心なネックは健康です。通好みで寡作家、知る人ぞ知る楽器。お父様も名ルシアーでしたが、雅史氏は更にしなやかさと繊細さ力強さに磨きをかけ進化しました。配送はYAMAHAのセミハードケースに入れクロネコ便で送ります。本当に悩みましたが事情で売ることになりました。可愛がって下さい。