紀元前280年から272年の古代ギリシャコイン

紀元前280年から紀元前272年に製造された古代ギリシャの「ジドラクマ銀貨」です。表(おもて)面は右手に葡萄の房を持ち左手に糸巻きを持ったイルカに乗ったタラス神、裏面は星型多角形で飾られた盾と二本の槍を持った兜の騎馬戦士が描かれています。表(おもて)面のイルカの下に「TAPAΣ」と右のスペースに「ANΘ」のギリシャ文字があります。「TAPAΣ」はタラス(TARAS)、「ANΘ」は花(ANTHE)を意味します。裏面の槍の上には「ZΩ」の文字があります(意味は不明です)。古代ギリシャ・ドーリア人の都市スパルタの属国のカラブリア(Calabria)の都市タレントゥム(Taretum)のコインです(最後の6枚目の地図参照)。海神ポセイドンの息子タラスがイルカに乗って辿り着いた海岸にタレントゥムの都市を建設したという伝説があり、そのため「イルカに乗るタラス」がデザインされたコインが数多く製造されました。本商品のようにタラスの顔が表現されているものは非常に稀で多くは顔がありません。世界的なコイン専門ネットショップ「VCois」のオランダ・デルフトの店で購入しました。1枚目の写真は購入のお店提供によるものです。 サイズは直径19mm、重量6.49gです。状態は写真を良くご覧になりご確認ください。 不明な点はコメントにてお問い合わせください。 商品は写真の古代ギリシャコインとプラスチックケースと商品添付のカードのみで他には付属品はありません。