管理番号 | 新品 :26514109 | 発売日 | 2024/12/17 | 定価 | 28,000円 | 型番 | 26514109 | ||
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国産望遠鏡メーカーが元気だった時代のミザールの製品です。口径150mm、FL1500mm カタディオプトリック光学系の望遠鏡です。この望遠鏡に興味を持ち、品を入手することができたので 個人でできる範囲でレストア、調整してみました。鏡筒外観は塗装の傷などが多いですが凹み等は無いです。 接眼部の動きが硬かったので分解、再グリスを行いガタが無いように動きもスムーズに調整しました。 主鏡、副鏡、補正レンズは分解して丁寧にクリーニングしました。主鏡、副鏡はカビや傷もなくかなり きれいな状態です。ただ、補正レンズのフロント面にカビがありましたのでアルコール、アセトンを使って クリーニングしましたが、跡がポツポツ残っています。光学性能に影響は無いとは言えませんが、見えに 決定的なダメージを与えるものではないように思います。鏡筒にはベルトを取り付けて運搬しやすいように してあります。付属品は、先端蓋、24.5mmサイズ天頂プリズム、オルソ12.5mmアイピース、自作の プラ製延長筒です。尚、ファインダーは仕様は同じだと思いますが、純正品ではありません。ロンキーテストで主鏡を調べましたら、球面ではなく扁球に近い非球面です。副鏡は 球面だと思います。レンズは球面レンズと思いますが、マルチコートが施されているようです。 光学系の調整は、接眼部の機械的軸と主鏡の光軸が同一になるように調整し、最後は副鏡の調整です。 アライメント治具などで総合的な光軸調整はほぼ完全と思いますが、厳密には星などの観測で副鏡の調整 をすれば完ぺきと思います。本機の性能ですがあくまでも個人的な意見としてですが150倍程度で月面の けっこう細かいところまで良く見えました。ただ、見え味はニュートンやアポ屈折のようなキリリとした 感じではなくシュミカセに似た感じです。ただ、ALTAIR 15のほうが視野の端まで良像が得られるようです。 発売当時の天文雑誌レポートも見てみましたが、同様の感想でした。 国産ということもあって頑丈で思ったよりも精巧な造りで、まだまだ現役で使える望遠鏡だと思います。 外観の塗装の傷がやや目立ちますが、補修などしてご活用していただければと思います。